起業ジャンルが見つからない人は、人がやりたくない事、不便な事を探せ

起業ジャンルが見つからない人は、人がやりたくない事、不便な事を探せ 独立おすすめ業種

将来的に独立・起業を目指している人の中には、「独立はしたいと思っているけど、どんな分野で独立するかは考え中…。」という方もおられるでしょう。

僕が見てきた起業される人の中には

  • 自分の夢・好きな事があって、その夢を目指して起業する人
  • 明確な夢はないけど、ビジネスチャンスを狙って起業する人

の2パターンがいます。自己紹介でも話した通りですが、僕はどちらかというと2つ目の「明確な夢がないけど、ビジネスチャンスを狙って起業」したタイプです。だから、今は何も目指す場所がなくて、「こんな状態で独立なんて目指せるのかな」と思っている人もいるかもしれませんが、大丈夫。

起業ジャンルが決まっていない時には、

  • 人がやりたがらない事
  • 自分が不便に思っている事

に注目しましょう。それが起業のビジネスチャンスになります。

今回は、独立したいと思っているけどジャンル、分野が決まっていない人に向けた情報です。起業を目指すのは悪い事じゃない、常にアンテナを張って起業チャンスを探しましょう。

人がやりたくない仕事にはチャンスがたくさん

人はやりたくない事、無気力になる事がある、それが起業チャンス

生活していく上で、自分がやりたくないことってたくさんありますよね。僕の場合だと、

  • 掃除・洗濯などの家事
  • 汚れているものを触ること
  • 時間の無駄遣い

この辺りは本当に苦手でした。こういった、やらないといけないと分かっているけど、あんまり気の進まないことは誰しも抱えているんじゃないでしょうか?実は、そんなやりたくない事がビジネスチャンスなんです。

あなたがやりたくない事は、他の人もやりたくない可能性が高い

あなたがやりたくないと感じているその仕事、たぶんみんながやりたくない仕事なんじゃないでしょうか?やりたく無いタスクを仕事にする事ができれば、それだけその仕事に対してのお客さんがたくさんいるという事。

起業する上でまず大事なのはお客さんを捕まえる事です。どんなに魅力的なジャンルで起業したとしても、その仕事を求めてくれるお客さんがいないのでは事業として成り立ちません。自分本位の趣味ではダメだという事ですね。

やりたく無い事、そのものを事業としてスタート出来れば、あなたの周りにはお客さんだらけです。無理な集客をする必要もありませんし、日常生活の中に事業を潜り込ませる事ができます。結局は誰かに頼まないといけない仕事、「だったらお金をくれれば僕がやってあげますよ。」って話。

僕も害虫駆除の仕事で経験した

自己紹介記事で紹介した通り、僕は初めての転職で害虫駆除を行う会社へ就職しました。

害虫駆除というのは、一般宅・飲食店などのゴキブリ駆除をしたり、蜂の巣の駆除をしたり、冬にはネズミの駆除をしたり…。シロアリの駆除だけを行う専門部署もありましたね。

普通、そういったゴキブリ駆除とかをしたい人はいないんじゃないでしょうか?ネズミとかもちょっと気持ち悪いと思われるでしょうし、そもそもの仕事場が汚いところが多いですしね。

でも、日本で生活している以上、そういった害虫が発生してしまうのはしょうがない。となると、誰かが駆除しないといけないんです。ハチがブンブン飛んでいるような家では生活できませんよね。

中には自分で駆除される人もいるでしょうが、ほとんどの場合は誰かに駆除を依頼します。そんな時に働くのが僕たちでした。

みんなが嫌がる仕事なので、それだけ1案件の金額も高くなります。ハチの駆除だと1回の駆除で3万円〜8万円くらいもらっていましたね。今はどうかわかりませんが…。誰もやりたくないので、多少高いお金を払ってでもプロにしてもらいたいんです。

人がやりたくない仕事を事業にするメリット

人がやりたくない仕事を事業として成り立たせることには、お客さんが獲得しやすいことに加えて様々なメリットがあります。

他の業種に比べて競合が少ない可能性が高い

これはどのジャンルでも言えるわけではありませんが、やりたくない仕事を事業とした場合、競合になる会社は少ないでしょう。IT系で独立したとしたら周りは競合起業だらけですが、先ほどの害虫駆除業者として独立すれば競合の数は100分の1くらい。

競合が少ないという事はそれだけ案件も獲得しやすいという事。案件単価も下がりにくいですし、起業初期からしっかりと売り上げを立てる事ができます。起業してから大変なのが競合企業との争い。その争いが減るだけでもかなり大きなメリットです。

企業経験がない方は理解しにくいかもしれませんが、競合企業がいるというのはかなり大きなストレス。金額を比べられる事が多くなりますし、仕事を横取りされる可能性もあります。(実際にITジャンルで経験済み)

人がやりたがらない仕事を事業にすれば、その仕事をやりたがらない人が多いので自然と競合も少ない。

案件単価が高い状態でスタートできる

一般的な仕事は技術力が高くなることによって案件単価が高くなりますよね。個人として有名になればそれなりに高い単価で仕事を受けられるけど、無名状態ではなかなか高い単価を出してもらえなかったり。特にデザイナーさんなんてこの良い例。

でも、人がやりたがらない事を事業としてしまえば、最初から業界水準通りの単価で仕事ができます。お客さんからすれば、あなたが有名な業者なのかどうかは関係ありません。やりたくないと思っているその事が解決すればどうでも良いのです。

安定的に稼げる可能性が高い

人が嫌がる仕事というのは文字通り、みんながやりたがりません。そのため、新規に参入してくる業者も少ないと予想できます。汚い仕事だったり、危険な仕事だったり、手間がかかる仕事だったり、というジャンルにはなかなか踏み入れないですよね。

生活に密着しているジャンルであればあるほど需要の数は多いため、あなたへの依頼はずっと続きます。起業して「仕事がなくなったらどうしよう…。」という不安から少しでも離れられるのは大きなメリットです。

不便に思う事を解決する仕事もチャンスがたくさん

不便に思っている事を解決できれば起業のチャンスになる

もう一つビジネスチャンスを見つける大きなポイントが、あなたが不便に思っている事を解決できる事業です。

  • 人から電話連絡ばかり来る
  • ゴミ捨ての日にちを忘れる
  • 引越ししたいけど、内見に行くのが面倒

実際に最近、僕はこういったところに不便さを感じています。電話連絡ばかりで仕事が止まることも多々ありますし、家のゴミ出しを忘れてゴミ箱がパンパンになることも…。県外にも家を持っているのですが、県外なので引越し先の内見に行くのが大変。

こういった、人がちょっと不便だと感じるような事柄にも大きなビジネスチャンスが隠れています。

お金を払ってでも効率化させたい人は一定数いる

「いや、それくらい自分でなんとかしろよ。」と思われるかもしれませんが、世の中にはそのちょっとした事でもお金で解決できるなら解決してしまいたいと思っている人がたくさんいます。大抵の場合、多少のお金を持っている人がお客さんになりますね。

普通の人は当たり前にやっているかもしれないけど、ちょっと面倒。それくらいの不便さは誰しもが何かで感じているんじゃないでしょうか。そういった”痒いところに手が届く”をビジネスにしてしまうのもありですね。

不便な事を事業にするメリット

あなたが不便に思っている事をビジネスの種にする事は、たくさんのメリットがあります。実際、ほとんどのビジネスはこの思考で成り立っているので、これはビジネスの正攻法と言えるかもしれません。

お客さんの数は無限大

これは先ほどの「嫌がる仕事を事業に」という内容にかぶるのですが、あなたが不便だと思っている事は、世の中の他の誰かもきっと不便だと感じているでしょう。

買い物にわざわざ行くのを不便に思っている人が多いから、ネットショップができました。車の免許を持っていない、車で移動しても置き場がない人のためにタクシーができました。賃貸を借りるほどではないけど、ホテル生活だと長くなりすぎる人のためにマンスリーマンションができました。

このように、最初は「そんな事?」と思われるようなジャンルでも、実はお客さんがたくさんいるんです。不便を解決できるビジネスはお客さんの数が無限大。

みんなのスタンダードになれる可能性がある

事業は継続して売り上げを上げなければいけません。ポッと出のビジネスでは短期的に稼ぐ事はできても、事業として継続して稼ぐ事は難しくなります。その点、人の不便を解決できるビジネスモデルは長続きする可能性が高い。

人がちょっと不便に思っている事を解決できれば、多くの人は次もそのサービスを使うでしょう。SNSで拡散されれば他の人も利用してくれるかもしれませんし、そのサービスの存在に気づいた人が「ちょっと一回だけ」と利用してくれるかもしれません。

人間は一度便利なことになれてしまうと逆戻りできない生物です。だからこそ、不便を解決できるビジネスは生活のスタンダードになり得ます。

金額に糸目をつけないお客さんが多い

不便な事をリストアップしてみると、「そんな事でお金取れるの?」なんて感じになるかもしれません。でも実際、その「そんな事」に対して大きなお金を払っている人は大勢います。

大抵、不便な事を外部に任せたい、お金で解決したい、と考えている人はお金持ちであるケースが多々あります。つまり、不便な事を解決できるならお金に糸目はつけないという事。

実際に電話代行だけの仕事というものもあります。コールセンターと言われる仕事とは少し違い、個人に対しての秘書に近いサービスです。

電話くらい自分ですれば良いじゃない?と思われるかもしれませんが、世の中には電話で自分の時間を邪魔されたくない人が一定数いるんです。電話を自分で受けるくらいなら、お金を払って他の人に受けてもらい、メッセージで内容を送ってもらったほうがいいと。

仕事自体は電話を受けたらチャットにメッセージとして残すだけの地味な仕事ですが、その作業に対して毎月数千円を払う人はたくさんいます。

僕がイメージしているおすすめジャンル(随時更新)

実際に僕がイメージしている「やりたくない仕事」「不便に思っている事」の中で事業として成り立たせる事ができそうなジャンルを紹介します。これに対してはそれぞれの考え方があると思いますし、異論は認めます!あくまで個人の感想。

保育園の送り迎え代行

保育園の送り迎え代行

世の中のパパ・ママの朝の時間は戦争です。子供が保育園、小学校へ行くための準備をして、自分も会社へ行くための準備をしないといけません。子供の準備のために早く起きるのが当たり前になっている人も多いのでは?

準備だけであればそこまで時間に迫られることもないのですが、やはり保育園へ送って行く移動時間があるので大変。ちょっとでも保育園の近くに住みたいと思います。スクールバスがある地域ならいいのかもしれませんが、我が家のようにスクールバスの無い地域では送り迎えにかなり時間を取られます。

そんな時、子供の送り迎え代行をするサービスがあると便利ですね。スクールバスと同じようなイメージで、家を回って保育園まで送り届けるようなもの。地域に保育園は一つじゃありませんし、そういった送り迎えを引き受ける外部サービスとして活動しても需要はありそう。

保育園との契約としても取れますし、イレギュラーな送り迎えであれば個人からも案件を貰えるかも。民間企業として活動すれば自由度も高くなりますし、何より業務時間が短くて済むのがメリット。

おじいちゃん・おばあちゃんのお家へ宅配サービス

おじいちゃん・おばあちゃんのお家への宅配サービス

最近ではUbereatsも流行っていますが、お年寄りで利用している人は少ないですよね。でも僕は、お年寄りこそそういったサービスを活用できるといいんじゃないかな?と思っています。

そこで、食事を配達するのではなく、お年寄りの家庭へ日用品を配達するサービスはどうでしょう?家の中にタブレットだけ置いてもらい、そのタブレットから欲しいものを選択してもらって送信。すると、スタッフが買い物をして届ける。食べ物だけじゃなくて、持ち運びが重たい物などは喜ばれそうですね。

これはお年寄り自身が登録するというよりは、その子供たちが登録するサービスになるんじゃないかなと思います。離れて住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんが心配だけど、常に一緒に行動できないから、買い物の運搬だけでも外部に頼むイメージ。

登録した子供たち(子供と言ってもいい年でしょうが…)には、配達した時におじいちゃん、おばあちゃんの様子を確認したメッセージが届いたりすると、生存確認もできて安心ですね。支払い関連も子供たちに登録してもらえば、予想外の利用や不正利用を防げます。

起業のチャンスは生活の中にあふれている

起業するというと、なんだかものすごく大変なことに感じてしまいがちですよね。でも、実は起業のチャンスは生活の中に溢れています。「そんなことで?」と思ってしまうようなジャンルでも実際に起業して事業が大きくなっている会社はたくさんあります。

  • 独立・起業を目指しているけどジャンルが決まっていない人
  • どんなジャンルでもいいから、独立して自分で自由な生活を送りたい人

は、常に生活の中でアンテナを張り巡らせて、「やりたくないこと」や「不便だなと思うこと」を探してみてはいかがでしょうか?そう言ったちょっとした事が起業の大きなチャンスになるかもしれません。

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